第1回 女性と政治を近づけるウーマンシフトの「ジョセラジ」!

この番組は、政策実現ができる女性議員を増やし、地方議員を女性のキャリアの選択肢の一つとすることをミッションとして活動している超党派の若手女性議員のネットワーク「ウーマンシフト」、とそのサポーターのメンバーで運営しています。

音声で聞きたい方はこちら

今回のメンバー紹介

ピンク、アイスクリーム、子ども、Instagram、投稿

あいこさん(議員)>北区区議会議員のうすい愛子です。現在1期目です。女性としてマイノリティとしての生きづらさを感じて、最終的にこれって政治の問題だなと思って、この仕事に就きました。

まちこさん(サポーター)>ウーマンシフトのサポーターをしている真知子です、子どもが二人いて、仕事をしながら子育てをしている中で、政治に関心を持つことがありました。女性議員のお2人に色々とインタビューさせていただこうと思っています。

えりさん(ゲスト議員)>川崎市議会議員の山田えりと申します。自己紹介を少しさせていただくと元々本当に政治とは全く縁がない民間の企業で働いていました。川崎市政に関わりたいなと思って、この政治の世界に飛び込みました。民間からこの世界に入ったので、右も左もわからないという感じなんですが 一生懸命やらせていただいています。

ジョセラジをはじめるわけ

あいこさん>この第1回目のイベント、ジョセラジをどうして始めるのかをお話しします。

ウーマンシフトはそもそも若手の女性のキャリア的に女性議員を応援するという理念があります。そんな思いの中で、政治に興味がある方とか女性議員を増やしたいと思っている方に向けて、議員って普段どんな生活してるんだろうというような情報を、発信していけたらいいよねということで、音声によるラジオ始めることにしました。

今回はその第1回目です。
まず、女性のジェンダーギャップ指数は、日本は121位。日本で地方の女性議員ってどのくらいなんだろうという内閣府のデータなどを説明します。

数字で見る女性が議員になるハードルの高さ

あいこさん>日本のその地方議員女性の都道府県議会では11.4%。市区町村議会だと14.6%、私とえりさんは、この市区町村に含まれています。

女性議員ってなるのって何が大変なんだろうというところを、このアンケートではとっていて、そこもご紹介したいと思います。

「令和2年度の女性の政治参画への障壁等に関する議員調査研究報告」というものがあります。興味がある方はぜひ調べてみてください。

議員として活動する際の課題として、

政治は「男性がおこなうものだ」という周囲の考えがあると思う、男性だと感じている人は22.8%。やっぱりそこにもギャップがありますよね。

「地元で生活する上でプライバシーが確保されてない」と感じている女性議員これは48.8%。男性だと33.8%。

「家庭生活、育児との両立が難しいみたい」に感じている人は、なんと女性は52.6パーセント 男性は34.6%。

ハラスメントの状況
「性別に基づく侮辱的な発言を受けたよ」という人は男性だと11.4%、女性はこの2.5倍で28% です。

年齢結婚状況や育児などのプライベートな事例についての批判や中傷も男性だと14.1%。女性は21.6%受けています。

女性がなると、うっとなる瞬間が多いなというのは数字としても明らかなんだなと思っています。

有効な取り組みとして上げられているものは、 選挙管理事務局とか、政党、議会に相談窓口を設置してほしいというのが多かったんですね。

男女ともに半数近くは、相談窓口があればいいのにと思っている人は多いんですね。

政党でもあるところはあるんですが、機能していなかったり、議会でもあるところはあるようですが、すごく少ないです。

えりさん>川崎の相談窓口…うーん、知らないですね。

あいこさん>女性議員から例えばハラスメントにあったりした時に誰かに相談できるというのがあんまりないんですよね。

立憲では、相談窓口してはいるんですけどっ・・・っていう状況であります。整備していかなきゃなと。

三浦真理先生っていうこういう研究をしている上智大の先生は6つの壁があるっていうふうに言われてます女性は6の壁がある

1つ目が自信の壁、女性は自己評価が低い

2つ目が家族の壁、家族から支援を受けられない

3つ目が政党の壁、擁立をそもそも政党からされにくいよっていうところがあります

4つ目は選挙制度の壁、イデオロギーの対立

5つ目が選挙運動の壁、メディア対策がやっぱり男性とかとは全然 充分に言われてて

6つ目が有権者の壁、資源が男女平等に分配されているっていう

こういった壁を乗り越えて女性が議員になるのって大変で今の現状ですごくまあ1割ぐらいな状況なのですけれど、それを踏まえて、今回、何で議員になったのっていうところを伺えたらなって思ってます。

議員になろうと思ったきっかけ

まちこさん>今あいこさんがおっしゃったとおり、私も是非1番聞きたいなと思っているのがそんなにハードルの高い女性議員をどうしてやろうと思ったのか。何か出来事とかあったら具体的なエピソードと一緒に教えていただけたらと思います。

えりさん>私は結構明確に、出来事としてあります。
川崎区に住んで 約6年前2015年の2月に多摩川沿いにある川崎区があるんですが、その多摩川の近くでその中学1年生の男の子が殺されてしまうっていう事件があったんですね。当時本当にメディアを賑わした事件だったんですけど、それ犯人も未成年の子どもで、加害者も子供だったっていうことで本当に二度ととこんな事起こしてはいけないなって思いました。

当時振り返ると本当に仕事もフルタイムでして子育てもすごい忙しくて、結構自分のことしか考えてなかったんだっていうのがあり、起業やNPOや、どんな方法があるのかなってこう考えていました。
このすぐ後の4月に選挙があったんですね。街中でそういった候補者のいろんな政策とか、これをやりますみたいな話を聞いていた時に、街に関わる方法として議員という方法が1つあるなとその時に思って、次回なので2019年に私も立候補しようって思いました。

あいこさん>私が議員になろうと思ったきっかけは中学生の時に初めてジェンダーギャップ指数を知ったんですね。その時に日本は110位ぐらいでした。学校で男女平等ってなっているのに、まだ日本社会ってそんな感じなのかと衝撃を受けて、でもまあ漠然と 今10代だし大人になる頃ぐらいにはこんなの改善されてるでしょと思ってたんですよね。

でもところが20歳になってみても同じぐらい。むしろ後退してない?という感じ。でそういうギャップに気づいて、しかもいざ就職したりとかすると平等とは…といった状況だったんですよね。そこでこれは誰かが変えてくれるのを待っていたらいつまでたっても変わらないんじゃないか、と。少なくとも私は自分の下の世代に同じような思いをしてほしくないなというふうに思ったことが大きいです。LGBTとかの問題とも深くかかわっています。

力を入れている政策や活動

まちこさん>次に、具体的にお2人が今力を入れている政策だったり 政策を達成するために 活動をされてるのかなっていうところを教えて頂ければと思います。

えりさん>まだ悩んでいる1年目ですが、 こどもの気持ちを大切にっていうところを大事に物事を考えていきたいなと思います。

また、デジタル化に力を入れていて、もっと効率的に市民のみなさんがよりよく市政と関われるように、市を利用できるように。あとはもちろんこどもたちのギガスクール構想。小学校のあの1人1台のパソコンの教育改革も始まったので、そういうところ頑張ってやりたいなと思っています。

それを達成するために今どんなことをしているかっていうと、情報収集がすごく大事だなと思っていて、それは民間や議員、他市の方とお話しする、いろんな人の意見やお話を聞くことは本当に大事だなと思っています。なので今日もこういった機会がいただけてすごくありがたいなと思っています。

まちこさん>私自身も子供が2人いて今パソコンを家に持って帰ってきたりというところもあるのですごい興味深いお話でした。あいこさん、いかがですか。

あいこさん>理由のところにも繋がってたと思うんですけどジェンダー平等とLGBTQですね。
今の社会で弱い立場にある人たちの目線で政策を作っていきたいなっていうふうに考えています。

それを達成するために、議会で質問をするのですけど、それに向けて資料を作成するときに 先進的な自治体とか他区の状況をよく調べてます。どんなことやってるのかっていうのを23区横並びでみていたりもするので、そういうほかの区ではこんなことやってるけど北区やってないじゃんみたいな感じで聞くこともあります。
もし東京都でやってなくてもこんな事例がありますよとご紹介して、それで行政の方にもいいと思ってもらって、すぐにじゃなくても進めてもらえればいいなと考えてます。

例えばジェンダーで言うと庁内での女性の管理職比率に着目し、どんな風にそれを勧めてるのか。手あげせいでやってるのか、それとも違うやり方でやってるのかをチェックしてみたり、

育休を男性も取りやすくなっているので、比率がどうなってるのかを調べてみたり、ほかの自治体も調べたりもしています。

LGBTQに関して言うとパートナーシップ制度が出来るのが本当は1番いい、進みやすいんですけど。

なかなか東京都内で進んでいるところがなくて。今全国106とかあってカバー率が人工の三分の二とかなんですよ。子育ての状況改善でも、現状を伝えて、じゃあここってどういう風に記入すればいいのみたいな具体的な話をしていたりとか、そういうことをやってますね。だからこう声を具体的に届けていくということを大切にしながらあと、先生を呼んで区民 の勉強会とかも積極的に開いてます。ジェンダーに関してもそうだし、同性パートナーシップも。世田谷区には当事者の議員さんもいて1番最初にやったの渋谷なんですけど、結構当事者の人たちがガツガツ動いたのは世田谷で、その当事者の人たちで同性婚の訴訟にも参加している人たちなので会を開いたりもやっています。

まちこさん>すごいですね!エネルギッシュなお話を聞いけて、あの議員の方ってホント何どういうことお仕事してらっしゃるのかなーなんて言うのもねこういう全国的に聞けたので凄く興味深かったです。

で、これ私個人的に気になったのが、議員として働くことになった時の会社員の時とのギャップ。ちょっと大変だなーって思うようなエピソードとかがあったらぜひ教えてください

民間企業から議員になってギャップは感じる?

えりさん>意外に働くということに関しては、私はそんなにギャップは感じてはいなかったですね。でも、会社員時代と違うなとあの気をつけなきゃいけないなって思っていることはやっぱりその今があるのはまあ過去があるからなのでやっぱ過去の経緯も含めて、しっかり物事は考えなきゃいけないなあっていうのは思っていて。政治っていうのはやっぱりこう古きにも敬意を払うべきみたいなところは大事にしなきゃなと思っているところはあり、時間はかかるなと感じています。でもその時間をかけるっていうのは大事なことっていうながら日々やってるんですけど、会社員時代はなんかもうアイディア勝負、とにかくすすめ!みたいな感じでやってたので、この点は私の中ですごいマインドとして変わったところです。

あいこさん>なんかもう今のえりさんの話聞いて本当大人だなと思って。私とかは本当に議会では古いっ!とかめっちゃ思っちゃったりとか。何でデジタル化とか言いながら全然進んでないのとかすごく思う事いっぱいあって、まあでも元々そうだろうと思って入ったので、1番の理由とかじゃないんですけど。まあこれ冗談で言うのですが4年に1度、職の危機が訪れるは大変だとは思います。あと名前と顔を出して選挙に出て、その後やっぱりこう街中とかで、さっきの調査でもありましたが、プライベートの部分が、会社員として働くことの違いで結構あると感じます。あとイベントが土日に入ってたりするので、休みをいつ取ればいいんだという状態に陥りやすいなと思うことが。

まちこさん>確かに4年に一度、ハラハラするのって結構大変なことかと思います。

例えば私みたいにサポーターというか議員ではない人が、二人の活動に共感して応援したいなって思った時、どんな事が出来るかなっていう 教えて頂けると 嬉しいです。

選挙以外で、身近にできる、政治とのかかわり方

えりさん>リアルな声とか本当にすごく大事なので、ぜひ、たくさんそんな情報をもらえたらとってもとってもうれしいなと思ってます。

本当に日々のこと、保育園でこんなこと困ったとか、子供がこのこと言ってたとか、お仕事しててそんなこと困るよとか、本当にいろんな人のいろんな立場の声をたくさん知りたいなという所です。是非、コミュニケーションをとってもらえたらうれしいなあと。気軽に連絡して欲しいなって思っています。

まちこさん>なんかそのことがすごく嬉しいですね。なんとなくちょっと気軽にご連絡していいものかなって、ハードル高い方も多いと思いますし。私たちもそういった身近なあの保育園での出来事、学校での出来事が役に立てるっていうのは心強いなって思いました。

あいこさん>私も本当に同じです。相談されて雑談の中で、重要な課題だとか思う時あるんですよね。それこそ改善したい事とか、例えば 小学校ごとに意外とルールが違ったりもしますし、中にいないと見えないことだったりするんですよね。
だからそれを教えてもらえるのと教えてもらえないのじゃ全然違います。
私とかだと特に子供がいないので、それを教えてもらえるのって、気づきにもなるので、ぜひぜひなんかこれって私のわがまま?とか思っていることこそ、教えて欲しいなあって思います。

なんだろうもう1個思うのが、自治体で、どんな人がどんなことしてるのかとか、どんな政策を取り組んでいるのか、自分か気になる方だけでもいいので、あの人がこんなことやってるんだみたいなのをちょっと調べてもらえるっていうのも嬉しいなって思います。

まちこさん>

今日、ラジオ聞いていて、じゃあうちの小学校の話相談してみようかなっていう方も出てくるかもしれないですね。

では最後に政治の活動に興味ある人にむけて、 特に女性に向けてお2人から一言頂けたらなあと思います。

えりさん>

やっぱりこの政治の世界って本当に女性のリアルな声を本当に求めているので、気軽にいろんな話をしてみてほしいなんて言うのは凄く思います。

あいこさん>政治に関わりたいけどどうしたらいいかわからないって本当に多いと思います。よく聞きますし、私自身もそうでした。で、意外とオンラインでもできることってたくさんあります。例えばSNSでいいねくれたりとか、感想を送ってくれるとかでも嬉しいし。本当に気兼ねなくご連絡ください。駅で声かけてくれてもうれしいですし、メールでもSNSでもなんでもいいです。ダイレクトメッセージくれるでもリプライでも!

では第1回を終わりたいと思います。

また次回もぜひ聞いてください!ジョセラジ!

記念すべき第1回目!どんな番組になるのかドキドキ…普段遠い存在と思っていた議員さんも、日々生活している中で、私たちと同じようなことを感じていらっしゃるんだなぁと親近感が一気にわきました!

仕事をしてれば、民間であれ議員さんではあれ、どんな人にも共通する部分ってありますよね。

お二人のお話しを聴いて、ますます女性議員さんについて知りたくなりました!

では、次回もお楽しみに!

皆さまから、「こんなテーマで話してほしい!」など、気軽にレターで受け付けています。

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